八重山諸島で「光るコウモリ」を発見!Fluorescent bats have been discovered in the Yaeyama Islands

ケイビング(洞窟探検)ガイドを生業とし、休日は洞窟探検家として活動を続ける中、まさか自分自身でこんな大発見?をするとは思ってもいませんでした。

今回の記事を書くにあたっての継続調査データーこちら

光るカグラコウモリ

発見から約一年に渡り継続調査を続ける中で、NHK取材班の協力もあり様々な専門家のアドバイスや研究調査に同行させて頂きながら、日本ではまだ誰も(世界でも研究が始まったばかり)存在さえ知らない世界を解き明かす最前線に、立ち合わせて頂きました。

そんな貴重な時間に連れ出してくださったNHK番組取材班の皆様、専門的知見で研究調査の手順や方法など指導してくださいました様々な専門家や大学教授の方々、本当に貴重な時間をありがとうございました。

 

私には、専門家や博士達の頭脳がないので、書き溜めた継続データーを元に、私なりの論文を今流行りのChatGPTに協力してもらいながらまとめさせて頂きました。

 

光るコウモリ

西表島におけるカグラコウモリ(Hipposideros turpis)の蛍光現象の観察とその生態的要因に関する仮説

 

要旨(Abstract)

発見者/中川 隆行 takayuki nakagawa
2024年12月頃沖縄県西表島北部沿岸域洞窟(通称:バットエンドケイブ)において、カグラコウモリ(Hipposideros turpis)に紫外線(UV)照射時の蛍光発光が確認した。
他のコウモリにも蛍光を確認した種はいたが、今回は最も強い蛍光を示した、カグラコウモリに研究調査対象を絞った。

本研究調査では、2024年12月から2025年11月までの約11ヶ月にわたり、月1回以上の洞窟コウモリ調査を行い、同種内で蛍光を示す個体と示さない個体が存在することを明らかにした。

また、赤色および緑色LED光には反応を示さない個体が、UVライト照射時には即座に飛び立つ行動を確認した。

従来、カグラコウモリはUV光を視認できないとされているが、西表島の個体群はUV光を感知している可能性が示唆された。さらに、蛍光強度が成長段階や餌内容(特に蛍光を示すイワサキゼミ)に関連する傾向が観察され、生息環境や食性が蛍光発現に影響する可能性が考えられる。

 

序論(Introduction)

コウモリ類における体表蛍光現象は近年注目を集めているが、その発生要因や生態的意義については十分に解明されていない。特に日本国内のコウモリにおける蛍光現象の報告は極めて少ない。

本研究調査では、沖縄県西表島の洞窟に生息するカグラコウモリ(Hipposideros turpis)において、UV照射時に蛍光を示す個体を発見し、その発現要因について調査を行った。

カグラコウモリBatEndCave

方法(Methods)

2024年12月から2025年12月までの1年間、月に1回以上、西表島内や石垣島内の複数の洞窟にてカグラコウモリの観察を実施した。

観察時には赤色LEDライト、緑色LEDライト、およびUVライト可視光カットフィルター付きを使用し、各個体の行動反応と体表の蛍光有無を記録した。

特に洞窟内部ではコウモリへの影響を可能な限り少なくする為に赤色LEDでの活動で可視光LEDは撮影時のみに限定、UV照射も撮影時のみに限定しその時間は可能な限り短時間とする。

また、同地域で生息する他種(ユビナガコウモリ、コキクガシラコウモリ等)についても比較観察を行った。さらに、採餌場所や餌生物(特に蝉類)に関するデータを収集した。

結果(Results)

観察の結果、以下の知見が得られた。

1.蛍光の有無

 同一種内で蛍光を示す個体と示さない個体が確認された。性別・年齢(成獣・幼獣)との関係は現時点で1例の確認があるがその他の個体の確認は出来ず。

2.光刺激への反応

 赤色および緑色LED照射にはほとんど反応を示さないが、UVライトを照射すると即座に飛び立つ個体が多数確認、UVが見えるもしくはUVにて蛍光する同種の光が見える、もしくは周辺の鍾乳石の燐光が見えているのではないか?は現段階では不明である。

3.他種との比較

 同所的に生息するユビナガコウモリやコキクガシラコウモリでは、部分的に弱い蛍光は確認されたがカグラコウモリのような明確な蛍光は観察されなかった。↓ユビナガコウモリ(撮影場所:石垣島)

光らないユビナガコウモリ

4.成長段階と蛍光の関係

 母親の母乳を摂取している時期の幼獣は蛍光を示さず、自力で飛行・採餌を行うようになると蛍光強度が増すのではないかと予測される。

光るコウモリと光らないコウモリ

*同族のカグラコウモリでありながら右は光らない左は光るを確認した

5.餌生物との関連

 主要な捕食対象であるイワサキゼミ(Meimuna iwasakii)やスズメ蛾の仲間は強い蛍光を示すことを確認した。

光るイワサキゼミ

*今回の研究でUVにより強い蛍光を発する事が見つかったイワサキゼミ 

6.餌生物との排泄物の関連

 蛍光の強いカグラコウモリが排泄する糞の中には、赤/紫/青/緑に蛍光する糞が混ざっている事を確認、捕食する餌生物も蛍光する事が確認されている事から同種によっても捕食する餌生物の種類によって蛍光に強弱が発生する可能性もある。

蛍光するコウモリグアノ

*今回の研究でUVにより強い蛍光(赤/紫/緑/青)を発する事が見つかったカグラコウモリのグアノ(糞)


考察(Discussion)

これらの観察結果から、カグラコウモリの蛍光発現は、生息環境や餌内容と関連している可能性が考えられる。特に、蛍光を示す昆虫を捕食することにより、代謝的または生理的な蛍光物質が体表に蓄積する可能性がある。

また、UV光に対する行動反応から、西表島個体群は従来の報告とは異なり、UV光を感知している可能性も示唆される。

この蛍光が捕食・被食関係、個体認識、または性選択的シグナルとして機能しているかは今後の課題である。

結論(Conclusion)

西表島に生息するカグラコウモリにおいて、UV照射時に蛍光を示す個体を初めて確認した。本現象は、成長段階および食性(特に蛍光を示す餌昆虫の摂取)と関係している可能性がある。今後は、蛍光物質の化学的同定および視覚特性の検証を行うことで、この現象の生態的意義を明らかにする必要がある。

 

参考資料
この投稿をするにあたりベースとなった継続研究データーログはこちら↓

https://umiacchar.jp/2025/12/30/recording-of-data-from-the-glowing-bat-survey/

光るコウモリに関して参考にさせていただいた論文は以下のリンクより閲覧できます

論文/アメリカ 2026/07/28

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ece3.71885

論文/イギリス 2025/03/21

Vincent Wildlife Trust | Glow Up! New discovery of…

 

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