安全管理に伴う緊急点検作業1
場所:西表島ケイビングツアー使用洞窟
作業内容1:洞窟内常設デポ「エマージェンシーボックス」の点検作業
作業内容2:駐車エリアの草刈り奉仕作業
日時:2023/10/13 AM8:00~
作業者:西表島アドベンチャーツアー代表/中川隆行
作業内容1:洞窟内常設デポ「エマージェンシーボックス」の点検作業
本来であれば3年に一度の点検確認/交換作業にしている、緊急エマージェンシーボックスですが、今回は緊急点検の為、前回の設置より2年と4ヶ月での点検/交換となりました。
過去の交換に関する記事はこちらにもあります
過去記事全てはこちら
https://umiacchar.jp/category/safety-measure/page/2/
3年に1度の目安はボックスの目張りテープの耐久年数と内容物(バッテリーなど)の品質補償期間が5年であるため、余裕を持って3年としている。
今回は3年未満だった為、内容物は何も変化はなく結露も確認されず機密性に問題は確認できなかった。
パッキンも変化なし
前回の交換は2021/06/03
事務所に持ち帰り内容物の確認と早めの交換を行いました
全ての点検交換が終了したため、洞窟内部デポ完了
八重山ケイビングガイド協会及び日本ケイビング連盟で共有しておりますが、一般の方も緊急の場合はご自由にお使いいただけます
今回新たに、長時間洞窟内部に拘束される緊急事態を想定して、災害備蓄食料や長期保存水などのサバイバル用品も新たに追加しました
これは、西表島の洞窟のみならず/石垣島の洞窟でも同様に行われれいます
作業内容2:駐車エリアの草刈り奉仕作業
これも定期的な奉仕作業ではありますがmケイビングツアー駐車スペースの草刈り作業となりました
ここは地元住民の方も利用するので、駐車場所確保によるトラブルを未然防ぎ、県道への出入りによる出会い頭の交通事故防止が目的となります
今回の緊急点検作業概要
- エマージェンシーボックスの意味
前回の交換時に書いた記事にもあるが、洞窟で光を失うことは、退路喪失や暗闇によりパニックなどツアー参加者全員の安全を揺るがす大ダメージのアクシデント
当たり前ですが通常のツアーでもガイドは万が一を考え予備のライトやバッテリーなどは持ち歩いているのですが、それは通常想定されるアクシデントで対応できるものであり、ガイドも予想できないアクシデントに備えることも重要
例えばツアー中に地震などがあり出口が崩れ退路喪失で長時間洞窟内に閉じ込められる場合や、骨折や怪我などにより歩くことがままならない場合も緊急搬送や救助が到着するまでにはかなりの時間を有する事は確実である、
そういった状況の中でバッテリーが切れ光を失う事は、心理的にも大きなダメージでパニックを誘発する、なのでまずは光の確保である。
エマージェンシーボックスの中身
- 下記に理由は記載するが、光源確保を最優先に、複数の予備のライト/多めのバッテリー/携帯トイレ/女性ケア用品/サイリウム/長期保存水や/長期間保存出来る災害備蓄食/サバイバルシート/など洞窟の場所により、最悪の場合に必要と思われる物を入れることにしている
洞窟は地域的環境の影響を受ける
ここ西表島の洞窟に関しては年間を通じて洞窟内部の温度は高く低体温のリスクは限りなく低いので保温のギアは少量に出来るが
しかも内部高低差が25Mはあるので洞底に流れる水の著しい水位上昇が起きても水没しない空間が非常に多く存在する
地上に出れる出口が5箇所あるが3箇所はロープがないと出れないため、歩いて出れる出口が何らかの原因で塞がれば、竪穴より救出するまでに長い時間を有する事は確実であるために、ツアーに最低限のレスキューキットとツアー車内にもレスキューキットは保管してあり
それ以上の事態に備え受付事務所にも必要と思わられる様々なレスキューギアをいつでも持ち出し可能状態で保管してある
洞窟の場所により、最悪の場合に必要と思われる物を選び作成している
最後に
これからも用心深く周到な準備と対策をこうじながら、ゲスト皆様に安全でありながらも刺激に満ちたドキドキとワクワク体験を洞窟で提供できるように精進いたします